迷子はどっちだ

川に沿って桜は見事に咲き誇り、それを肴に木陰に集う人たち。それを横目に歩いていると、前方から小さな女の子が歩いてくる。両手に木の枝。目には涙。迷子?と思ってすれ違い、振り返って様子を見ていると、やはり迷子のようだった。4歳くらい。

デパートでもない。遊園地でもない。ここはただの川沿いで、川を挟んで向こう側にも歩道。数キロに及ぶ長い歩道。当然、迷子センターなんてないし、係員もスタッフもいない。大人だって携帯電話を取り上げられたら心細くなる。

無事、お母さんと出会えました(大胆に省略)。